春の香り
Felice

「夜の女王」と呼ばれる妖艶な香りのチュベローズ、少量の精油を得るためにたくさんの花びらが必要で、大変貴重な香りです。バラ科ではなく、リュウゼツラン科月下香に属しています。その精油は花特有の濃厚な甘さを活かし、香水に用いられることが多い花です。香りには高いリラックス効果があると言われています。美しい白い花はハワイやインドではレイに使われています。

ローズはエレガントな素晴らしい香りと華やかさから「花の女王」と呼ばれています。優雅な香りは心を明るく高揚させ神経の緊張やストレスを和らげてくれます。ローズの香りは「幸せホルモン」と言われる脳内ホルモンのオキシトシンの分泌を促すとも言われ、気持ちをポジティブにしてくれます。

ラヴェンダーは「ハーブの女王」とも呼ばれ、古くから人々に重宝されてきた植物です。
その香りは副交感神経を優位にする効果があると考えられていることから、心と体の緊張を解きほぐし、穏やかな状態に導きます。また、殺菌・抗菌、抗ウイルス作用があると言われています。

チュベローズ、ローズ、ラヴェンダー
☆これらの香りを合わせることにより、一つ一つのオイルの効果よりもはるかに優れた効果、相乗効果があらわれます。アロマセラピーの基本はブレンドです。
1+1=(イコール)2ではなく、1+1=(イコール)3
これがアロマセラピーの法則です

春の香り「フェリーチェ」の香りは、気持ちを高め幸福感を与えてくれます。

☆アロマセラピーに使用する精油は、植物から抽出された自然のエッセンスです。これは植物の成長を環境に応じて早めたり遅くしたりするホルモンのような働きをするもの、植物が受粉し種を作るために昆虫を呼び寄せるフェロモンのような働きをするもの、また害虫などから身を守る抵抗力のような働きをするものなどさまざまで、これらの有機化合物が集まってできたものです。何百種類もの化学成分が存在し、それが私たちを楽しませてくれる芳香成分となるのです。

☆鼻から吸い込まれた香りの分子は、鼻の奥にある嗅細胞といわれるところに届きます。この情報が電気信号に変えられて、本能の脳と呼ばれる大脳辺縁系に刺激を与え、ここで感情や記憶に働きかけます。そして次に、視床や視床下部に刺激を与え私たちの生理機能や自律神経、内分泌系に働きかけるのです。また、吸い込むことにより芳香物質は肺の中に入り、殺菌・消毒などを行い肺胞からほんのわずかが血液中に入り込み、その成分が身体の中で色々な働きをして最後に尿や汗となって体外に排出されるのです。

☆これはどの香りでも同じことが起こります。

香りに身をゆだね、ゆっくり・・・深く・・・呼吸してください。

極上の癒しのひとときを感じていただけることでしょう…


西山万里
 
進栄化学株式会社 代表

英国IFA認定アロマセラピスト
(社)アロマ環境協会アロマセラピスト、アロマセラピーインストラクター
日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
日本化粧品検定協会認定 コスメコンシェルジュ
鍼灸師