秋の香り
Angel Wing天使の羽

ベルガモットはミカン科の植物で、果汁はほとんど使用されず、果皮から得られる精油のために栽培されています。原産国はイタリア、名前の由来はイタリアの小都市ベルガモにちなんでいます。ナポレオンの時代から香水の主要な成分でした。香水、化粧品はもちろんのこと、紅茶のアールグレイの香りづけにも使用されています。香りにはリラックスして気の流れを促す作用があり、感情を解き放つことを助けます。

幻の香木と呼ばれるパロサントの香りの主な効果は浄化です。濃厚な香りを放ちながら空間を浄化し、幸福を呼び込む香木として今話題の浄化アイテムです。

ペルーやエクアドルを中心としたカリブ海沿岸の中南米に生育しています。

インカ帝国時代から民間療法に取り入れられていたと言われており、長きにわたり人々を魅了し続けている香りです。リラックス効果を高め、ヨガタイムや瞑想の集中力をアップさせるにも有効です。

 

サンダルウッドは日本では白檀の名で親しまれており、扇子やお香の原料などに使われてきました。パロサントと同じく浄化作用が高く、リラックス効果も得られ、集中力が研ぎ澄まされます。そうすることで脳が活性化され、人の持つ自然治癒力を高めると共に、脳の若返りも助けると言われています。

また殺菌、抗感染症作用もあることから、風邪の初期症状や咳、喉の痛みなどの解消も期待できます。鎮静作用も高く、頭痛や不眠症などの神経系のトラブルにも効果があるとされています。

ベルガモット・パロサント・サンダルウッド。この3つのブレンドは天使のように私たちに寄り添い、心も身体も軽やかに、未来へと続く明日に羽ばたく力を与えてくれる香りです。

☆アロマセラピーに使用する精油は、植物から抽出された自然のエッセンスです。これは植物の成長を環境に応じて早めたり遅くしたりするホルモンのような働きをするもの、植物が受粉し種を作るために昆虫を呼び寄せるフェロモンのような働きをするもの、また害虫などから身を守る抵抗力のような働きをするものなどさまざまで、これらの有機化合物が集まってできたものです。何百種類もの自然界の科学成分が存在し、それが私たちを楽しませてくれる香りの分子、芳香成分となるのです。

☆鼻から吸い込まれた香りの分子は、鼻の奥にある嗅細胞といわれるところに届きます。この情報が電気信号に変えられて、本能の脳と呼ばれる大脳辺縁系に刺激を与え、ここで感情や記憶に働きかけます。そして次に、視床や視床下部に刺激を与え私たちの生理機能や自律神経、内分泌系に働きかけるのです。また、吸い込むことにより芳香物質は肺の中に入り、殺菌・消毒などを行い肺胞からほんのわずかが血液中に入り込み、その成分が身体の中で色々な働きをして最後に尿や汗となって体外に排出されるのです。

☆これはどの香りでも同じことが起こります。

忙しい毎日のほんの一瞬、あなたの好きな香りを嗅ぐことにより今までと違う自分を発見したり、世の中が少し違って見えるかもしれません。

秋の香りはいかがでしょうか?

ゆっくり・・・深く・・・呼吸してみてください。 きっと素敵な明日を迎えることができるでしょう。


西山万里
 
進栄化学株式会社 代表

英国IFA認定アロマセラピスト
(社)アロマ環境協会アロマセラピスト、アロマセラピーインストラクター
日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
日本化粧品検定協会認定 コスメコンシェルジュ
鍼灸師